2015年 04月 28日
バイタルダンス@福島
先日、福島県の郡山市と田村市で、はじめてのバイタルダンスワークショップを開催させていただきました。
郡山市では、小さなお子さんを連れてのママも参加。
泣きながらだっこーや足にまとわりつく姿がかわいらしい。
最近、地方ではこんなごちゃまぜ、まぜまぜなダンスが多くなりました。
はじめての方にもバイタルの楽しさを感じていただけるようなシンプルなメニューです。
また、子どものエネルギーが入ると、生き生きとしたエネルギーが満ちて、
プレイフルで、いっぱい元気をもらえます。
夕方からの田村市での参加者は60代~70代。
誘われて来てみたものの、いったいぜんたいなにさせられるんだ~??と、おっかなびっくり不審顔の地元のお母さんたち。
そのとき、最初にしたお話しは、
「お医者様が脈を取って、バイタルが安定してるーっていうでしょ?この脈、ぴこん、ぴこん、って動いてるのが、ぴーーーーーーってなったら、もうさようなら、です。」 (あっはっはー!)
「生きてる間は、いろんなことがあります。」
「でも、できるだけ元気で、できるだけ笑って生きていたいですね。」
「だから今日はバイタルが元気になる踊りをみんなで踊ろうと思います!」
でした。^^;
これで、少しは安心してくれたかな?
普通はカーテンやブラインドを下ろして安全安心の場を作るのですが、
このときはカーテンを開けて、夕暮れのどんどん変化する空を眺めながらはじめようと思いました。
忙しい毎日。どんなに自然が豊かな土地に住んでいても、空を見上げることは少ないでしょう。
素敵な音楽で、夕陽を眺めながらただただ歩く。
ほんとうにささやかなことですが、この土地に暮らす人々に、この土地の美しさを再発見してもらいたい、そんな思いでした。
「あー、きれいだねーー」「ほーんとだねー」
みなさんの心がほっとして、お顔が少しほころんだのがわかりました。
ああ、いろいろとすったもんだもあったけど、ここに来れてよかった! そう感じた瞬間でした。
そこから、いろんなダンスをしましたよ!
太鼓のリズムで、春の大地の踊りをしました。
春祭りみたいだね、懐かしいね、そんな声も聞こえました。
鳥のように翼を広げて、夢や希望を自由に踊りました。
(ここはカーテンを閉めて)ちょっとセクシーなダンスもしました!!!笑
背中と背中をくっつけてのんびり踊りました。
「背中ってえ、あったかいもんだなー」
「こんど、ご主人の背中にくっついてみてはいかがですか?」「んーなことしたらびっくりするべー!!」
最後に、ありがとうのハグをしました。
「はぐ、だー」「あーはぐだねー」と口々にささやく声が聞こえました。
お母さんたち、はぐって言葉を知ってらっしゃるの。
みなさんの瞳がきらきらしていて、「ありがとうねー。こりゃー“癒し”だねーー」とおっしゃいました。
ほんの1時間半ほどの出会いです。
でも、うれしかったです。
いっしょに踊れたこと。
東日本大震災当時は、わたしは横浜の小高い丘の上に住んでいました。
揺れと放射能のニュースのショックで、しばらく家から出られなくなりました。
余震の続く中、電車が止まっているのではるばるバイクで友達たちが遊びに来てくれて、一日中みんなでいっしょに歌を歌いました。
東京をたくさんの知り合いが離れました。
あなたは故郷に帰らないの?帰っておいで。いろんな方から言われました。
故郷には、親もいます。たいせつな子どもたちもいます。
帰るの?どうしよう?と思ったとき、
いや、わたしの居場所はここだ、と思いました。
ここには自分のやりたいことがある、いっしょにやる仲間がいる、その場所を離れてはいけない。
そんなふうに思いました。
数日ぶりに家の外に出ると、花がきれいに咲いていました。
空が青くて青くて、涙が出ました。
危険だといわれて叱られようが、子どもたちは外に出て、公園ではしゃいでいました。
生きるってこういうことなんだ、と思いました。
かっこいいことばかりじゃない、楽しいことばかりじゃない、
でも、それでもここで生きると決めて、自分の生をせいいっぱい生きることなんだ、って。
そう思ったらいろんなことがすっきりしました。
あれからもう5年もたつなんてウソみたいです。
このような機会をいただけて、ほんとうに感謝しています。
「みんな、街にいるとふつうの顔してるけど、わかんないのよ。家がない人も、震災でいっぱいお金もらった人も、仕事なくなった人も区別つかないから、めったなこと言えない。こんななら、うわべだけの付き合いでいいかな、って思うけど、どんどん気持ちが重くてね・・・」
そんなふうにこっそり打ち明けてくれた人がいました。
ほんとうはそれを望んではいない。もっとだれかとつながりたい。
そんな心の声が聞こえたような気がしました。
バイタルダンスって、どうしたって自然を踊る。人に触れる。自分自身に戻って行く。
福島と言う場所で、それがどんなふうに作用するか、わからないから心配もたくさんあった。
でも、とにかく行ってよかった。ちいさなちいさな種はまけたのかな、って思います。
ご縁をつないでくれた友人に感謝します!!
これがはじまりで、またなにかにつながっていくのだと思います。ゆっくりです。
ほんとうにありがとうございました。
収益の一部を東日本震災復興支援団体に寄付させていただこうと思います。
郡山市では、小さなお子さんを連れてのママも参加。
泣きながらだっこーや足にまとわりつく姿がかわいらしい。
最近、地方ではこんなごちゃまぜ、まぜまぜなダンスが多くなりました。
はじめての方にもバイタルの楽しさを感じていただけるようなシンプルなメニューです。
また、子どものエネルギーが入ると、生き生きとしたエネルギーが満ちて、
プレイフルで、いっぱい元気をもらえます。
夕方からの田村市での参加者は60代~70代。
誘われて来てみたものの、いったいぜんたいなにさせられるんだ~??と、おっかなびっくり不審顔の地元のお母さんたち。
そのとき、最初にしたお話しは、
「お医者様が脈を取って、バイタルが安定してるーっていうでしょ?この脈、ぴこん、ぴこん、って動いてるのが、ぴーーーーーーってなったら、もうさようなら、です。」 (あっはっはー!)
「生きてる間は、いろんなことがあります。」
「でも、できるだけ元気で、できるだけ笑って生きていたいですね。」
「だから今日はバイタルが元気になる踊りをみんなで踊ろうと思います!」
でした。^^;
これで、少しは安心してくれたかな?
普通はカーテンやブラインドを下ろして安全安心の場を作るのですが、
このときはカーテンを開けて、夕暮れのどんどん変化する空を眺めながらはじめようと思いました。
忙しい毎日。どんなに自然が豊かな土地に住んでいても、空を見上げることは少ないでしょう。
素敵な音楽で、夕陽を眺めながらただただ歩く。
ほんとうにささやかなことですが、この土地に暮らす人々に、この土地の美しさを再発見してもらいたい、そんな思いでした。
「あー、きれいだねーー」「ほーんとだねー」
みなさんの心がほっとして、お顔が少しほころんだのがわかりました。
ああ、いろいろとすったもんだもあったけど、ここに来れてよかった! そう感じた瞬間でした。
そこから、いろんなダンスをしましたよ!
太鼓のリズムで、春の大地の踊りをしました。
春祭りみたいだね、懐かしいね、そんな声も聞こえました。
鳥のように翼を広げて、夢や希望を自由に踊りました。
(ここはカーテンを閉めて)ちょっとセクシーなダンスもしました!!!笑
背中と背中をくっつけてのんびり踊りました。
「背中ってえ、あったかいもんだなー」
「こんど、ご主人の背中にくっついてみてはいかがですか?」「んーなことしたらびっくりするべー!!」
最後に、ありがとうのハグをしました。
「はぐ、だー」「あーはぐだねー」と口々にささやく声が聞こえました。
お母さんたち、はぐって言葉を知ってらっしゃるの。
みなさんの瞳がきらきらしていて、「ありがとうねー。こりゃー“癒し”だねーー」とおっしゃいました。
ほんの1時間半ほどの出会いです。
でも、うれしかったです。
いっしょに踊れたこと。
東日本大震災当時は、わたしは横浜の小高い丘の上に住んでいました。
揺れと放射能のニュースのショックで、しばらく家から出られなくなりました。
余震の続く中、電車が止まっているのではるばるバイクで友達たちが遊びに来てくれて、一日中みんなでいっしょに歌を歌いました。
東京をたくさんの知り合いが離れました。
あなたは故郷に帰らないの?帰っておいで。いろんな方から言われました。
故郷には、親もいます。たいせつな子どもたちもいます。
帰るの?どうしよう?と思ったとき、
いや、わたしの居場所はここだ、と思いました。
ここには自分のやりたいことがある、いっしょにやる仲間がいる、その場所を離れてはいけない。
そんなふうに思いました。
数日ぶりに家の外に出ると、花がきれいに咲いていました。
空が青くて青くて、涙が出ました。
危険だといわれて叱られようが、子どもたちは外に出て、公園ではしゃいでいました。
生きるってこういうことなんだ、と思いました。
かっこいいことばかりじゃない、楽しいことばかりじゃない、
でも、それでもここで生きると決めて、自分の生をせいいっぱい生きることなんだ、って。
そう思ったらいろんなことがすっきりしました。
あれからもう5年もたつなんてウソみたいです。
このような機会をいただけて、ほんとうに感謝しています。
「みんな、街にいるとふつうの顔してるけど、わかんないのよ。家がない人も、震災でいっぱいお金もらった人も、仕事なくなった人も区別つかないから、めったなこと言えない。こんななら、うわべだけの付き合いでいいかな、って思うけど、どんどん気持ちが重くてね・・・」
そんなふうにこっそり打ち明けてくれた人がいました。
ほんとうはそれを望んではいない。もっとだれかとつながりたい。
そんな心の声が聞こえたような気がしました。
バイタルダンスって、どうしたって自然を踊る。人に触れる。自分自身に戻って行く。
福島と言う場所で、それがどんなふうに作用するか、わからないから心配もたくさんあった。
でも、とにかく行ってよかった。ちいさなちいさな種はまけたのかな、って思います。
ご縁をつないでくれた友人に感謝します!!
これがはじまりで、またなにかにつながっていくのだと思います。ゆっくりです。
ほんとうにありがとうございました。
収益の一部を東日本震災復興支援団体に寄付させていただこうと思います。
by kokenomori
| 2015-04-28 07:27
| Let's Dance!